社長インタビュー 社長インタビューARROWSは、どこへ向かって飛ぶ?

PRESIDENT INTERVIEW

社長インタビュー 社長インタビューARROWSは、どこへ向かって飛ぶ?

土木の会社らしからぬ、横文字の社名。街なかでもインパクト抜群のトラック。ちょっと変わった会社、ARROWSの「仕掛人」ともいえる代表取締役の新井達夫氏。ARROWSはこれからどこへ向かおうとしているのか? お話を伺いました。

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PROFILE

新井 達夫ARAI TATSUO

株式会社アロウズ 代表取締役

1965年、茨城県真壁郡明野町(現 筑西市)生まれ。21歳で父が経営する「新井建材有限会社」に入社し、配送業務からスタート。33歳で代表取締役社長に就任。趣味は登山、クライミング、旅など。新しいことに挑戦することが好き。

枠にはまりたくない。

  • まず社名がユニークですよね。土木の会社って漢字が多い印象ですが、これは社長のアイデアですか。

    そう、もともと「新井建材」という資材販売の会社だったんですが、土木工事の仕事が増えてきて、わかりにくいから名前を変えることになったんです。でも、一般的な土木の会社とは違う名前をつけたいな、と思って。

  • ARROWSという名称はどこから?

    少年時代の野球チームの名前が元になっています。会社というより、ひとつのチームみたいなイメージで。でもよけい何の会社かわかりづらくなっちゃった(笑)。

  • 「一般的な土木の会社とは違う名前をつけたい」と思ったのは、なぜだったんですか?

    枠にはまりたくない。もともとそういうタイプなのかな。年功序列が定着していることもあって日本の会社は保守的だといわれますが、意欲のある人は年齢を気にせず、どんどん活躍してほしいというのが自分の考えです。うちの会社もどれだけ歴史があるかではなく、純粋に「仕事」で選ばれる存在になりたかった。率先して新しいことに取り組み、周りに良い影響を与えられるような。ARROWSという社名には、戦のはじまりに放たれる「鏑矢」のような存在でありたいという想いも込めています。

ゼロから積み上げてきた
「機動力」。

  • 「仕事」で選ばれるためには、何が必要だと思いますか?

    最近はどこも人手不足なので、そこにいかに応えるか。うちは小規模から大規模な現場まで、柔軟に対応できる「機動力」が強みだと思っています。

  • どの会社も苦労しているのに、なぜそれが可能なんですか。

    ここは頑張りどき、というときに協力してくれるスタッフがいるから。そしてときに無理なお願いでも、集まってくださる外部の作業員の方々のおかげですね。

  • 外部の方に動いてもらうにも、関係性がないと難しいですよね。

    そう、そういう関係性は10年やそこらではできません。コツコツ積み上げてきたものがないと。だから土木の仕事を始めた頃は、実績もなく苦労しましたよ。妻が朝から晩まで、トイレに行く暇もないくらい手配に奔走してくれていました。

  • 現在の信頼は、ご夫婦でつくりあげてきたものなんですね。

    地道な積み重ねが、現在の信頼関係につながっているんだと思います。

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どうせなら、
かっこいいほうが
いいじゃない。

  • 業界では人手不足といわれる一方で、ARROWSは従業員数が増えているそうですね。

    少しずつですが、若い人が来てくれるようになってきています。

  • どんなヒミツが?

    正直、今の若い人は土木の仕事というだけでは魅力を感じないと思うんです。彼らが働いていて楽しいと思える環境をつくらないと。ダンプから領収書まで、デザインを一新したのは、その取り組みのひとつでもあります。

  • ダンプ、すごく目立ちますよね

    どうせ働くなら、かっこいいほうがいいじゃない。みんなが注目するようなピカピカのダンプなら気分も上がるでしょ。実際ドライバーさんたちは毎週自主的に洗車するなど、大切に扱ってくれています。

  • デザイン以外に取り組んでいることは?

    たとえば、休みがとりやすい環境づくりを推進しています。自分自身、若いときは忙しくて子どもとの時間をとれなかったんです。若い人にはそういうことはさせたくない。もっと休みの希望が通りやすくするためにも、まだまだスタッフの数を増やしていかないと。

新しいことに挑み、
夢をつくっていく。

  • 文字通り矢のようにまっすぐ独自の路線を突き進むARROWSですが、この先はどこへ向かいますか?

    ずっと同じことをしていてはダメだと思っています。若い世代のためにも、新しいことに挑戦して、夢をつくれる会社でないと。

  • 新事業ということですか?

    そうですね。2023年にスタートするのは、資源の再生・販売、処理事業。工事現場で出た産業廃棄物を、ふたたび工事に必要な砕石などにリサイクルする処理を行います。

  • 工事をするだけでなく、必要な資材をつくるメーカーにもなるということですね。

    「ARROWSの工事は、資材が入らないことがない」という信用につながればいいなと思っています。同じ工場内では、廃棄される太陽光パネルの処理施設も稼働予定です。

  • ここまで多岐にわたる事業を展開する土木の会社は珍しいですよね。その先も、いろいろと考えていらっしゃるんじゃないですか?

    そうですね、あれこれ…。でも、まだ教えないけどね(笑)。

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